『基礎 量子力学』 猪木 慶治,川合 光

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自分の周りに満ち溢れている読めない記号たちを見ていると、

自分が見ることの出来ない世界の広さに悔しくなる。

自分だけが十分に楽しめていないのではないかと焦る時がある。



空を見て、星の輝きに感動すればするほど、

その輝きの真実が分からない自分が悲しくなる。



書店で、図書館で、膨大な本棚を見るたびに、

自分のアクセス出来ないタイトルたちがけたたましく呼びかけてくる気がする。



そんな、好奇心が両刃の剣になってしまった人たちに必要なのは、

教養という名のパッチワークの雑学ではなく、

統合という名の誇大妄想でもない、

確かな基礎力。

このように、運動方程式にはスカラー・ポテンシャルやベクトル・ポテンシャルは直接現れないのであるが、ラグランジアンで書こうとすると、ポテンシャルの方が電磁場よりも基本的であるように見える.いままで見てきたように、量子力学では、古典的な運動方程式よりもラグランジアンハミルトニアンの方が基本的な概念であるであるから、量子論では電磁場そのものよりもポテンシャルの方が自然な量であると思ったほうがよい。

基礎量子力学 (KS物理専門書)

基礎量子力学 (KS物理専門書)

[目次]

  1. 量子力学へのあゆみ
  2. 光と電子の波動性と粒子性
  3. シュレーディンガー方程式
  4. 1次元の問題―束縛状態
  5. 1次元の問題―反射と透過
  6. 中心力場のシュレーディンガー方程式―3次元の場合
  7. 量子力学の一般的性質
  8. 角運動量とスピン
  9. 電磁場中の荷電粒子
  10. 同種粒子
  11. 近似法