『天職は寝て待て』 山口 周
「大人になったら分かるよ」「結婚したら分かるよ」
そして
「就職したら分かるよ」
子供のころ飽きるほど聞いてきた大人たちのこの様なフレーズに
何度となく言いくるめられてきたことか。
釈然としないまま時が経ち、
大人たちの怠慢か説明能力の欠如だと思っていたおなじみのフレーズも、
当然の様に受け入れるようになっていった。
畳の上で泳ぎ方を練習するような、自らの幼い想像を懐かしみながら。
しかし転職論とはこのような「大人詐欺」に挑み続ける営みである。
つまり、「転機」というのは単に「何かが始まる」ということではなく、むしろ「何かが終わる」時期なのだ、ということです。逆に「何かが終わる」ことで初めて「何かが始まる」とも言えるのです。ところが、多くの人は、後者の「開始」ばかりに注目していて、いったい何が終わったのか、何を終わらせるのかという「終焉の問い」にしっかりと向き合っていません。
天職は寝て待て 新しい転職・就活・キャリア論 (光文社新書)
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/04/17
- メディア: 新書
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[目次]
- 転職は、なすべきか、なさざるべきか
- 従来の転職の「方法論」の問題
- いい偶然を呼び込むには?
- 「攻め」の転職と「逃げ」の転職
- エモーショナル・サイクル・カーブへの対処