『スタンフォードの自分を変える教室』 ケリー・マクゴニガル
一つ一つと事を済ませるたびに、
行動を駆り立てるカードが入れ替わっていく。
時々、ルーレットのように円環状にならんだ行動のリストが、
目の前で回転するのが見えるような気がする。
輝いていたものの輝きが終わり、
暗くモノトーンに沈んでいたものが色彩を帯びる。
選ばれた行動に従うしかない自分と、
その過程を工業見学のように客観視して面白がる自分がいる。
ドーパミンの作用は行動を起こすためのもので、幸福感をもたらすものではないことを証明しました。脳は「報酬の予感」を抱かせることによって、被験者がうっかり報酬をもらい損ねないようにしたわけです。報酬システムが作動したとき、被験者たちが感じたのは「期待」であり「喜び」ではありませんでした。
- 作者: ケリー・マクゴニガル,神崎朗子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2012/10/20
- メディア: 単行本
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[目次]
- やる力、やらない力、望む力
- 意志力の本能
- 疲れていると抵抗できない
- 罪のライセンス
- 脳が大きなウソをつく
- どうにでもなれ
- 将来を売りとばす
- 感染した!
- この章は読まないで
- おわりに