『虹の解体』 リチャード・ドーキンス

休みがまっている。
また走り出すための休みが。

集中して走るために、
封印してきた感動や感性が沢山ある。

次のステップに行くためには、
感動の解放をすることが大切なのではないだろうか。

それは骨休めや一時のレクリエーションとは違う。
本質的に学び直すことだと思っている。

本書のタイトルは、キーツから借用した。キーツは、ニュートンこそが虹の持つ詩的なものをすべて破壊したと考えた。ニュートンは、虹をたんなる分光学的な現象に還元してしまったというのである。だが、キーツはこれ以上間違うことができないほど間違っている。私の目的はこのような誤解によって間違った結論に向かっている考え方を、正しい方向に導きなおすことにある。科学こそが、偉大な詩の霊感の源となり、なるべきものである。

虹の解体―いかにして科学は驚異への扉を開いたか

虹の解体―いかにして科学は驚異への扉を開いたか

[目次]

  1. 日常性に埋没した感性
  2. 客間にさまよいいった場違いな人間
  3. 星の世界のバーコード
  4. 空気の中のバーコード
  5. 法の世界のバーコード
  6. 夢のような空想に ひたすら心を奪われ
  7. 神秘の解体
  8. ロマンに満ちた巨大な空虚
  9. 利己的な協力者
  10. 遺伝子版死者の書
  11. 世界の再構成
  12. 脳のなかの風船